どうして膝に水がたまってしまうのか。原因と解決方法
事故の後や長時間の立ち仕事などで膝を酷使してしまったり
年齢を重ねると膝に水が溜まってしまうことがあります。
水が溜まって腫れあがった膝を見て不安を感じてしまうことでしょう。
通院して水を抜いてもらうことも可能ではありますが、
膝にたまった水を抜くことは癖になることもあるようです。
できるだけ痛みの少ない解消法をご説明します。
膝の水はどのような働きをするものなのか?
膝は大腿骨(だいたいこつ)と呼ばれる「太ももの骨」と
脛骨(けいこつ)と呼ばれるスネの骨がくっついている部分です。
大腿骨と脛骨の間には隙間が空いており、滑液(かつえき)と呼ばれる潤滑油が満たしています。
膝がなんらかの影響で炎症を起こすと滑液(潤滑油)が増えすぎてしまってパンパンに腫れてしまうのです。
それでは何故膝が炎症を起こすと滑液(潤滑油)が増えるのでしょうか?
炎症が起きると膝は熱をもってどんどん熱くなってしまいます。
熱くなった熱を下げようと体の中にある水が炎症部分に集まってくるのです。
もともと体の中にあった水分なので、当然のことながら炎症がおさまれば体に戻っていきます。
水が溜まってしまった場合のケア
病院で水を抜いてもらうと一時的に動きやすくなったり痛みが軽減したりしませんか?
水がたまっている状態では関節の動きが鈍くなり膝をスムーズに動かしにくくなります。
水を抜いてもらうと一時的に膝の動きがスムーズになり、痛みがなくなることもあります。
そこで安心して動き回ってしまうと、いまだ元凶部分の炎症は改善されていないため
もう一度熱をを下げるために水が溜まってしまいます。
そのため水がたまっている状態のときはもちろん、水を抜いた後もしばらくは安静にしているのがベストです。
ただ、仕事などどうしても安静にすることができない場合には膝のサポーターを装着して負担を和らげるとよいでしょう。
腫れているときはアイシングも効果が期待できます。
腫れている膝がなかなか治らないという時は、
体内の水分だけでは膝の熱を下げることができない可能性があります。
なかなかおさまらない場合には1日3~5回に分けて、
15分弱くらいの間氷水で冷やすと腫れによる痛みが楽になるでしょう。
水を抜く方法は最終手段にしましょう
どうしても腫れが辛い場合、病院へ行って水を抜いてもらいくなりますが、
病院で抜いてもらう前に自分でできる方法で改善を試みてみましょう。
なぜなら水を抜くという方法は根本的な治療法ではなく
本来は抜いた水で検査をし、どのような原因で炎症が起こっているのか調べるものなのです。
前述のように腫れがひどい場合は氷水で冷やす方法をおすすめしますが、
そのあと温めるコントラスト法という治療も有効です。
氷水で10~15分ほど冷やした後、濡らして固く絞ったタオルを
500Wの電子レンジで1分温め乾いたタオルで包んで温めるというやり方です。
冷やした後に入浴し、湯船でよく温まるのもよいでしょう。
冷やすことによって炎症を抑え、その後に温めることによって血液や関節液の循環が改善されます。
過激な運動は避けるべきですが、ストレッチなど膝に負担をかけない程度の
軽い運動も膝関節まわりの血液循環を促します。
まとめ
膝に水がたまってしまうと腫れがつらく、熱をもって痛みも出るため
一刻も早く病院で水を抜いてほしいと思ってしまいます。
ですが、安易に病院で水を抜いてもらう前に、
自分で簡単にできる方法から試してみてはいかがでしょうか。
また、日ごろから膝周りの筋力トレーニングもしておくと
炎症を起こす回数を減らすことができるかもしれません。