中性脂肪が低すぎても危険!対策と改善方法
高くなると動脈硬化のリスクやダイエットの障害となる
中性脂肪ですが、低すぎてもよくないって知っていますか?
会社で受けた健康診断で中性脂肪の値が低くて「要再検査」の
判定が出てびっくりしたなんて方もいらっしゃるのではないでしょうか。
高いと体によくないということは世の中に知られていますが、
低くても体に様々悪影響を及ぼすのです。
中性脂肪が低くなってしまった時の対策や改善方法を考えてみました。
何故中性脂肪が低い状態になるのか
中にはご両親からの遺伝や、生まれつき中性脂肪が低いという方もいらっしゃいますが、
ほとんどが生活習慣や食事によって引き起こされています。
特に顕著に表れるのは過度なダイエット。
食事量を極端に減らして行う「食べないで体重を落とすダイエット」は
中性脂肪の低下を促す原因となります。
好き嫌いが多かったり、日ごろから食べる量が少ない方も要注意です。
他には肝臓の病気が原因で中性脂肪が低下することもあります。
肝臓は体の中に入った脂肪酸を中性脂肪に変えて肝臓に蓄えるという機能があります。
それ故、肝臓の機能に問題があると、脂肪酸を十分に中性脂肪へ
変えることができなくなってしまうのです。
加えて甲状腺に異常がある場合も中性脂肪が低くなります。
甲状腺ホルモンの分泌が過剰になると、新陳代謝が激しく起こり、
疲れやすくなったり動悸を引き起こしたりします。
代謝が激しい状態が継続するということは、長時間運動しているのと
同じ状況であるため、たくさんのエネルギーを消費してしまうのです。
また、中性脂肪が低いと、エネルギーを蓄えておくことが難しいため疲れを感じやすくなります。
低い中性脂肪を上げる方法とは?
中性脂肪が低い場合でも、甲状腺や肝臓が正常であれば通院加療は必要ありません。
自分でできる改善方法をご紹介しますので参考にしてみてくださいね。
まず第一に食事内容の改善が挙げられます。
食事内容の改善
- 三食の食事をバランスのよいものにする
- 炭水化物を増やし、糖類・脂肪の摂取を制限しすぎない
- 魚介類など女性ホルモンを増やす食品を摂る
- ビタミンE(かぼちゃ、アーモンド、毛ガニなど)を摂る
上記4点に気を付けてメニューを考えてみるようにしてください。
特に女性の体にはよいものばかりなので、
中性脂肪の改善だけではなく美肌の効果も期待できます。
また、中性脂肪には体温を一定に保つ働きがあるため、冷え性の改善にも役立ちそうです。
中性脂肪を上げるためにオススメの食事
やはり不足しているエネルギーを補うには炭水化物が最善であるといえます。
日本人が主食としている白米はもちろんですが、
精製されていない玄米も積極的に摂取するように心がけましょう。
玄米は貧血などの疾患にも作用すると言われていますので一石二鳥ですね。
また、砂糖も中性脂肪のもとになるものですので、
過剰にならないように気を付けながら取り入れてみてください。
お菓子やジュース類だけではなく、果物にも果糖という糖分が
含まれているので罪悪感も軽減されるのではないでしょうか。
適度な脂質も必要です。
揚げ物やお肉などの動物性の脂肪は中性脂肪へと変わり
コレステロールを増やし、血圧をあげる作用があります。
羅列してみると少し太ってしまいそうで気になる食品が並んでいますが、
どれも過剰に食べたりしなければ問題ありません。
良いものを少しずつ、バランスを整えたメニュー内容を
心がければ急激に太ってしまうようなことにはなりませんのでご安心を。
まとめ
世の中にあまり認知されていない中性脂肪の低下ですが、
日ごろの生活から変えていけば十分に改善できるものです。
多くの場合食事内容を見直すと対処できることがほとんどのようです。
急に疲れやすくなったり、過度なダイエットで食事量を極度に減らしてしまって
元気がないようなときには一度中性脂肪に目を向けてみてください。
過酷なダイエットでストレスをためてしまうと
中性脂肪だけでなく、体の様々な部位に異常をきたしてしまいます。
太りすぎもよくありませんが、食事量を減らすだけのダイエットは方法を見直してみましょう。
適度な運動やバランスのとれた食事で正常な中性脂肪値を取り戻しましょう。