インフルエンザ予防接種後に腫れてしまう原因と対処法
毎年流行するインフルエンザに備えて
10月後半から11月前半に摂取するとよいとされている
予防接種ですが、注射を打った後に腕が腫れてしまった経験はありませんか?
どうして腫れてしまうのか、腫れてしまったらどう対処すべきなのか
知っておくと安心ですよ。
注射の後に腫れてしまう原因とは?薬の副作用なの?
予防接種の後に出る腕の腫れは副作用ではなく
副反応と呼ばれる正常な反応です。
副反応があらわれるのは全体の10~20%と言われています。
本来の予防接種の目的はワクチンを注射することにより、
インフルエンザウイルスへの免疫を得ることにあります。
ですが、ワクチンの免疫獲得以外の反応(副反応)が起こってしまうことがまれにあります。
注射した腕が腫れてしまったり、痒くなってしまったりするのは
インフルエンザに対する抗体を作る免疫反応が起こっている証拠なのです。
これは正常な反応ですので、多くの場合心配することはありません。
腫れてしまったらどうすればいいの?正しい対処法とは?
そもそも予防接種はインフルエンザにかからなくなるものではありません。
万一インフルエンザに感染した場合重篤化しないために行うものです。
注射を打ってから約24時間程度で現れる副反応ですが、腫れること以外に
どのような反応が出るのか知っておくことも重要です。
インフルエンザワクチンの副反応の種類は以下の通りです。
インフルエンザワクチンの副反応の種類
- 腫れる
- 痒みが出る
- うずくような痛みが出る
- 注射の跡が固くなる
- 熱を持つ
- 赤くなる
インフルエンザの副反応は通常であれば2~3日で徐々におさまり
長くても1週間ほどでほとんど症状がなくなることが多いようです。
自然と腫れが引くのを待つのが最善ですが、
気になるときは濡れたタオルなどで冷やすのがいいでしょう。
強く掻いたりもんだりして強い刺激を与えることは避けたほうがよいようです。
入浴は可能ですが、温まると症状が際立つことが多いため
長風呂は避け、腫れている個所は強く洗わないように気を付けてください。
子供に副反応が現れたら?それでも予防接種は必要なの?
副反応が子供に出たら大人以上に心配になりますよね。
ですが、子供に腫れなどの副反応がみられる場合にも対処法は基本的に同じです。
13歳未満の子供は接種を2度行いますが、
1度目の予防接種で腫れや痒みなどの症状が現れたら数日で症状がおさまれば問題ありませんが、
長引く場合には医療機関に相談しましょう。
小児科の医師に伺ったところ、インフルエンザのワクチンには
卵の成分が含まれており、卵アレルギーがない子供でも、
稀にワクチン内の液体の卵の成分に反応してしまう例もあるそうです。
その場合接種後医師に相談し、2度目の接種の前か後に
抗アレルギーの薬を処方してもらうこともできるそうです。
また、痒みがある場合には痒み止めの軟膏も処方されます。
そしてその翌年には接種を予定する何日か前から抗アレルギー薬を
服用しインフルエンザワクチンの副反応に備えるそうです。
しかし、そんなにまでしてワクチンを接種する必要はあるの?と思われることでしょう。
医師によると副反応よりインフルエンザに感染して
重篤化する危険性のほうが高いため予防接種を推奨しているとのことでした。
まとめ
様々な症状が出て心配になってしまうインフルエンザワクチンの副反応ですが、
ほとんどの場合正常な反応であるということ、
自然と消える症状であることを知っておけば安心できますね。
また、子供への対応は素人判断せずに医師へ相談することが重要であるといえます。
インフルエンザに感染して重篤化してしまわないように、正しく対処して副反応を乗り切らせてあげてくださいね。